耳鼻咽喉科でも風邪の治療を受けられるかというご相談をいただくことがあります。もちろん治療は可能であり、特に「みみ」「はな」「のど」のいずれかに強い症状がある時は、耳鼻咽喉科で治療を受けられることをお勧めします。耳鼻咽喉科の利点は、病気の広がりや程度を眼で確認できる点です。風邪はウイルスが鼻や喉の粘膜から体内に侵入し、鼻水、鼻づまり、喉の痛みや発熱、倦怠感を起こしたものです。中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎などの合併症も多いので、本来耳鼻咽喉科医が「風邪の専門医」といえます。耳鼻咽喉科では、薬だけでなく、鼻や喉の処置、ネブライザーなどができるので効果的です。
ただし、高熱が続いたり呼吸困難を呈してくれば肺炎などが疑われますので内科や小児科を受診してください。また、数週間続く咳は「結核」も考え内科での検査も必要です。