耳の病気

よくある症状

耳の中に違和感がある

耳が痛い、耳が痒い

今までとは聞こえ方が違う

耳から液体が出てきた

めまいがする

中耳炎

急性中耳炎

急性中耳炎

耳と鼻は「耳管(じかん)」という細い管で繋がれています。鼻の中にある細菌やウイルスがこの耳管を通って中耳に入り炎症を起こしてしまうのが急性中耳炎です。ひどくなると鼓膜の内側(中耳)に膿が溜まり、鼓膜は赤く腫れ上がり強い痛みを出すのが特徴です。特に小さいお子さんはなりやすい傾向があります。乳児では夜泣きや機嫌が悪くぐずったりします。抗菌薬の内服や耳の処置、必要に応じて鼓膜を切開して中の膿を出して治療します。

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

鼓膜の奥にある中耳に、滲出液という体液が溜まった状態です。こちらもお子さんが発症しやすい一方で、痛みはほとんどないため気づきにくいという特徴があります。耳は聞こえにくくなっていますので、呼びかけても反応がない時やテレビの音を大きくし過ぎている時は、念のため検査を受けられることをお勧めします。内服にて良くならない場合は鼓膜を切開して中の滲出液を出したりします。中耳炎を繰り返すときには鼓膜にチューブを入れることもあります。治療には数週間から数ヶ月かかることもまれではありません。根気強く通院しましょう。

慢性中耳炎

急性中耳炎や滲出性中耳炎がきっかけで、鼓膜に穴があいたままになったり、耳の骨が溶けていったりする病気です。大人でも慢性中耳炎になっている方はいますので、耳が聞こえにくい方や耳垂れがある方は、早めにご来院ください。

外耳炎

外耳炎

鼓膜より外側の皮膚の部分に炎症が起きる病気で、痛み、耳だれ、痒み、耳の詰まり、聴力低下といった症状が出ます。耳を強く掻きむしる、耳掃除のし過ぎが原因で発症することが多いため、注意が必要です。
治療は外耳の処置、抗菌薬や鎮痛薬の内服などを行います。
当院では耳のお掃除も行っておりますので、特に小さいお子さんはご自宅で無理に耳掃除をされないことをお勧めします。

めまい

めまい

めまいにはいくつかの症状があり、フワフワ浮いているような感じがすることもあれば、グルグル天井が回っているように感じることもあります。当然、原因も複数あり、まずはきちんと診断をした上で治療を行うことが大切です。まずは一人で悩まず当院へご相談ください。
ただし、耳が原因のめまいは「手足のしびれ・麻痺」「舌のもつれ」「目の前が暗くなる」「意識消失」などは伴いません。伴う場合は脳の異常が疑われます。その場合はまず脳神経外科を受診してください。

メニエール病

メニエール病

めまいに関連する代表的な病気の一つがメニエール病です。耳奥内耳のリンパ液の過剰(内リンパ水腫)により蝸牛・三半規管(バランス感覚に関係する器官)の働きが悪くなり、耳鳴りや難聴、耳の詰まり、吐き気といった症状を伴うめまいを繰り返す病気です。その誘因として風邪や種々のストレスが関与していると考えられています。聴こえはめまいの前後に悪くなり、めまいがよくなるとともによくなりますが、発作を繰り返すにつれて悪化していくケースもあります。時には「めまい」、あるいは「難聴・耳鳴」などどちらか一方だけが増悪を繰り返す非定型例もあります。数十分から数時間のめまいが続く時はメニエール病が疑われますので、一度検査を受けておくようにしましょう。

良性発作性頭位めまい症

こちらも、めまいに関する代表的な病気です。内耳には耳石(じせき)と呼ばれる石があり、これによって私たちは「身体の動き」を認識しています。この耳石の一部が三半規管の中に入ると、めまいを引き起こしてしまいます。難聴や耳鳴は伴いません。動いた時だけめまいが発生し、安静にしていると数秒から数十秒で症状が治まる方は、良性発作性頭位めまい症の可能性がありますので、早めに当院へご相談ください。

難聴

難聴

耳が聞こえにくくなる原因はいくつかあり、特に多いのは加齢現象(年寄り難聴)ですが中には「突発性難聴」や「低音障害型難聴」があります。難聴は早期治療すれば治ることもありますが、逆に数週間放置するだけでも治療が困難になってしまうことがあります。少しでも聞こえづらい、いつもと聞こえ方が違う、耳鳴りがする、耳の詰まりを感じる…という方は、早めに診察を受けるようにしてください。

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